女神晶洞2



女神晶洞をさらう前の様子である。

ペグマタイトが地表に現れて、晶洞が自然に開くまで風化するには、いったいどのくらいの時間が掛かるものか。
気軽には登れない斜度のハゲだった事から、長く発見されなかったのだろう。
数年はこの地を訪れた人がいなかったのに違いない。
中には、舞い込んだ落ち葉も見えるが、右上から下に向って生えている水晶が気持ちを高める。

中身はかなり多かったが、水晶も長石も照りのない晶癖であったために、美品は無かった。
このハゲには他でも晶洞が開いたのだが、そこも同じ晶癖であり、
そのせいで、その後はあまり足を向けたい気持ちが起こらないでいる。