水晶採集を楽しむ (2017年10月改)

水晶や鉱物の採集の楽しみは、石を得る事だけでなく、自然を広く味わい感じる事にあります。
自然とはどんなものかを、ひいては人とはどんな存在なのかを、肌で直に感じる事が出来るでしょう。
ですから、西洋では知識人のたしなみとして流行った事があったのでしょう。

現代において鉱物採集は、最強のアウトドア・レクリエーションの一つではないでしょうか?
四方に誰も居ない山中に、道があるかないかといった所を歩き、
自分の宝物となるかも知れないちっぽけな石を探すなど、誰も企画してはくれません。
冒険、探検、宝探し、自然観察、自然体験など、色々な要素を含んでいます。
行くだけで何かしら楽しめるのが、採集行です。

掘る体力が要る様に思えるかも知れませんが、
山を歩く体力さえあれば、老若男女誰でも楽しむ事が出来ます。
楽しみ方にも、掘る、拾う、ただ眺めている、歩いて探すなど、色々なスタイルがあります。

鉱物愛好家用語の簡単な解説

ズリ・・・有用な鉱石を取った残りの石捨て場。 転じて、他人が掘った跡地の意味もある。
ガマ
・・・晶洞の事でポケットとも言う。晶洞の中には必ずしも鉱物が析出して
いるとは限らないし、何が入っているか開けて見るまで分からない。
真砂・・・花崗岩が風化して砂となったもの。海の砂とはちょっと違った感じがす る
ガレ・・・岩が崩れてむき出しになって樹木の生えていない所
ハゲ・・・花崗岩が真砂化して樹木の生えていない場所。表面が徐々に真砂化して 崩落するために
樹木は根を張る事が出来ない。ハゲを歩くには滑落せぬ様に細心の注意を要する。
ペグマ(タイト)・・・花崗岩は1〜2ミリ程度の石英、長石、雲母の粒から成っ てい るが、
それらが数倍以上も大きな塊となっている部分。日本語では巨晶部分と言う。
この部分に晶洞が生じ易いが、晶洞の出来ないペグマタイトも多い。
・・・脈は主に石英からなるが、全く違う物もある。
脈には晶洞が出来易いが、脈が無い所にも晶洞は単独に出来る。
晶洞は脈によって繋がって複数個が連なってある場合も多い。
あるいは脈が見えなくても、晶洞は水平線上に生じ易い。
脈は通常は水平方向に伸びるが、垂直時方向に伸びるものもある。
水平の脈と垂直の脈が交わった場所には晶洞が出来易いと言われている。
・・・沢は一般的には水の流れている場所を言うが、山の中にあっては、
尾根と尾根の間の一番低い所を言い、水が流れているかは問題にしない。
産地には沢を登って行く場合が多いから、産地を沢の名前で
呼ぶ場合も多いが、実際のところ産地が沢にあるとは限らない。
晶癖・・・鉱物の結晶の癖。産地、あるいはその中のある範囲や、さらには
晶洞ご とにもある。有名産地の銘柄鉱物であれば、晶癖を見る事である程度は
産地の判別が出来る。水晶で言えば、形、柱面の太さの変化や照り、
色合い、内包物の種類などを見る。

場所を決めよう

何が難しいかというと、やっぱり場所決めです。数年前と違って、ネットから産地情報を得る事は
だんだんと難しくなっていますが、それでもまだ残ってあったりする様です。
このページでは産地の情報は省略します。
忘れてはならないのが図書館。意外と古い本の巻末に地図などの案内が
載っていたりします。それと、昔の学会の研究書。しかし、記述が古いだけに、
実際に山に行ってみると、地形やアクセスルートが変わっていたりするので、注意しましょう。

私もそうでしたが、多くの人は子供と行きたいと思うのがきっかけで、山に向かうようです。
でも、産地の多くは、採集禁止の立て看板が立っていたりして困ります。
子供への説明が難しいからです。拾うだけならば山菜採りとそう変わらない気もしますが、
自然保護委員は保護地区内では「一木、一草、一石たりとも動かしてはならぬ。」と、
難しい事を言います。(これは玄界灘・沖の島の決まり文言から来ているのかも知れません)
歩いていて石を蹴飛ばしてもいけないとなります。
確かに石を蹴飛ばすと落ちて、下を歩いている人に当って危ないですね。
ちょっと脱線しましたが、対処のうまいアイデアはありません。

一番楽にたどり着けるのは鉱山跡です。人が長い間働いていた場所なので、
アプローチがしっかりしていて場所が分かり易く、ズリがあったりして採集が比較的楽です。
鉱山は、事業主が都道府県からの許可をもらって採掘しますが、閉山すると、
安全管理の名目で、入れなくなる場合が多いです。
きちんとした鉱山主であれば、坑道は坑口を埋めたり塞いだりして入れなくしますが、
危険なのは坑道だけではなくて、人為的な地形変更の為に全体に及ぶのが普通です。
しかしズリは必ず残っています。

全国の所々には、入山料を払えば許可をもらえる個人所有の山があるようです。

どんな危険があるか?

自然の中での怪我の多くは、転倒する事に由来します。どんなに気をつけて歩いても、
転ぶときは転びますが、転がり易く見える石を踏まないとか、下を向いている木の枝を
踏まないなど、ちょっとした事に気をつけるだけでも違ってきます。また、邪魔な枝を押しのけて
歩く時には、枝の跳ね返りが、後続の人に当る事はよくあります。気をつけましょう。
歩いている時に蹴飛ばした石が落ちてしまう事があります。すぐに「落石」と大声をあげて、
注意を促します。同好の士が落としてしまう石もあるので、
常に自分の上下に人がいないか気を配りましょう。

動物の遭遇、特に熊は一番怖いですが滅多にありません。私自身は一度も見た事がありません。
しゃべったり歌ったり騒がしく歩けばあまり心配はないでしょう。山菜採りの人は自分の好きな
ポイントを他の人に知られない様に鈴を付けない為に遭遇する事が多い様です。しかし
自然には「絶対」はありません。鈴を付けていても襲われた例もあります。
最近では、鈴が熊除けとして効果があるかを疑問視する意見もあります。
奥山にはどこにでも熊はいる前提で歩く必要があります。そしてマーキングはしばしば見ます。
しかしマーキングを見るとやっぱり怖くなります。下の写真はかなり大きなマーキングです。

これは一回で出来る大きさではなく、頻繁に来てマーキングしているのでしょう。
一見、鹿が樹木の皮を食べた跡とも似ていますが、よく見ると爪痕が付いているので分かります。
さすがにこれを見ては、引き帰らざるを得ませんでした。逃げるが勝ち。
普通はもっと小さく、爪痕しかない場合もあります。

山奥よりも里山に多い動物がイノシシです。気が荒いので、近寄らない事が一番ですが、
熊と違って木登りは出来ないので、木の上に逃げる手があります。
鹿は森の中では頻繁に遭遇しますが、普通は人に向っては来ませんが、林道を車で走っている時には
ぶつからない様に注意が必要です。大きな鹿にぶつかると、車が大きく損傷します。
猿は結構危険です。襲われたという話し滅多に聞かないものの、こちらを威嚇してきます。
特に群れでいた時には、静かに離れる必要があります。
蛇を怖がる人も多いですが、これは案外と遭う機会は少ないです。
猟犬は山で遭うとビックリしますが、しっかりと仕込まれているので、じっとしていれば大丈夫です。
しかし、猟師は気が昂っているので、動物と間違われて撃たれる可能性があります。
もしも秋から春の猟期の時期に山に入る時には、目立つ格好が安全です。

昆虫ではスズメバチに注意が必要です。周りに巣が無い時には危険性は低いですが、
巣が近いと威嚇してきます。巣にもっと近寄ると集団で襲ってきます。
スズメバチが寄って来たり飛んでいたら、静かに後戻りをします。
離れてから周りを良く観察して、巣を迂回するルートを取ります。

マダニにも注意が必要です。動物の多い山には多いです。
近くに寄って来た動物にそっと移って、一番柔らかそうな所を選んで
食い付いて血を吸います。私にも経験が一度あります。
家に帰ってシャワーを浴びている時に腰に血豆を発見して、アレッと思って気が付きました。
それまで痛みがほとんど無かったのです。多分徐々に食い込むからでしょう。
(枝に脛をぶつけたりして、生傷が絶えないので、ちょっとの痛みには無関心なのです。)
噛まれた事に気が付いた時にはもう遅いです。
自分で取り去ろうとしても頭部が体内に残ってマズい事になるので、そのまま皮膚科に行って下さい。
マダニは稀に病原性のウィルスを媒介します。北海道では死亡例がある為に、
噛まれた場合はその後2週間程度は健康に留意する必要があります。

ヤマヒルは、私に経験がないので分かりませんが、かなり苦労をする様です。

これらの昆虫類は気温の高い時期にだけ活動するので、気温が低ければ心配は生じません。

持ち物は?

行程、体力、産地のあり方で荷物の中身を決めます。道具は大体の場所ならば、
初心者は園芸用の小さなスコップと熊手。それに鋏があれば、草の根を切るのに重宝します。
工事現場で使う様なシャベルは強力は道具ですが、人目に付き、不審者に見られます。
ハンマーやタガネは中・上級者の持つ物で、普通は使う機会がないから不要です。

その他は山登りの装備と一緒。
靴は登山靴が一番ですが、普通の場所ならば長靴でも運動靴でも大丈夫でしょう。
子供と一緒であれば、笛を持って行くと安心です。声よりも遠くまで響き、
迷子になった時に音を出し続けても疲れません。安くて軽いので、保険代わりにお勧めします。
山中で笛を吹けば、熊除けにもなります。熊除けとしては、爆竹を鳴らす人もいます。
熊だけではなく近くにいる人もビックリしますが、絶大な効果が期待出来ます。
熊は音だけではなく、匂いにもかなり敏感だと言いますから、蚊取り線香もあると良さそうです。
山中では7月下旬を中心に虫が多くいます。特に陽の当る場所では凄まじい事があります。
標高の高い所は予報と違う天候になることが普通にありますから、
天気の良い日であっても、ヤッケは必需品です。山の中は寒い場合もあります。

お弁当やおやつは、山での楽しみの一つです。
寒い時期だと硬くなってしまいますが、普通の時期ならば、おにぎりやご飯物が一番。
おやつは甘いものと塩っぱいもの、両方あると良いです。どちらを食べたくなるか、
行ってみなければ分からないものです。普段は買えない様な高いおやつを買うと、
特別な時間が更にグレードアップします。 水分はスポーツ飲料も良いでしょうが、
私はただの水をお勧めします。経験からです。ちょっと手を洗うのにも使えますし、安いです。
水は多めに持って行きましょう。

出発

天気予報をしっかりとチェックします。私は下記アドレスのサイトを愛用しています。
http://weather-gpv.info/
雲の細かい動きから天気の移り変わりを知る事が出来ます。しかし、山の予報は難しく
予報から外れ易いです。特に悪い予報の時には延期しましょう。
知らない山は天気が悪いだけでかなり怖く感じます。(実際、山は怖いです)
山で雨に降られると景色は悪く、体も持ち物も濡れて楽しくはありません。

前日の夜に産地近くに泊まる人も多いです。車中泊ですね。その場合は、
夜でも車の動きが少なく静かで、電波はあるか、トイレや水はどうかなどで駐車場所を決めます。
座席で眠る人もいますが、結構疲れます。フラットになる荷台で、布団や寝袋で寝るのが一番です。

山に入る

朝は早くに起きて、遅くならずに下山するのがお勧めです。
春から夏にかけての季節には、野鳥のさえずりも楽しめますが、早朝がもっともにぎやかです。
余談ですが、鳥は見つけるよりも、鳴き声を聞き分ける方が簡単に認識出来ます。
シジュウカラ、ホトトギス、アカハラ、ミソサザイ、ルリビタキ位を覚えていけば
かなり楽しむ事が出来ます。
日の出からの山の景色の移り変わりは美しいです。朝もやで何も見えなかったのが
にわかに晴れ上がったり、逆に青空が見えていたのに、太陽が昇るにつれて霧が出る時もあります。

暑い夏場は、午後に雲が出たり夕立が来る事も多くなります。
夕立で沢が増水して帰れなくなるといった可能性も、頭に入れておく必要があるでしょう。
沢を見れば、大雨でどの程度増水するか、何となく分かります。
そんな事で、常に天気と向いあう必要があります。
風が出る予報の時には、体が冷えない様に一枚余計に着なくてはなりません。

目的地が初めての場合は

案内をしてくれる人がいる時には安心ですが、そうでない時には慎重に行動しなければいけません。
同じ道を戻って帰る訳ですから、しっかりとまわりの地形を覚えながら進みましょう。
赤い紐を結びながらも良いでしょう。
白い紐はほとんど目立たないので、帰りに見つけられない恐れがあります。やっぱり赤です。
道は沢に沿って歩くか、尾根づたい歩く事が多いですから、沢を渡る所や、尾根を越える時には
しっかりと覚えておきましょう。歩いている道が分かれた所は要注意です。
また、山には色々な道があり、いかにも人が多く歩いているように見えても
獣道の場合もありますから、変だと思ったら引き返しましょう。

2万5千分の地図はあると安心ですが、慣れないと頼りにする事は出来ません。
私自身も、未だに使いこなせてはいません。それよりも最近ではGPSを持って歩く人が多いです。
私は持っていませんが、かなり安全に山に入れます。お財布に余裕があれば絶対にお勧めします。
携帯電話は山の中で電波が届かなくても、遭難時には人工衛生を使って居場所が分かるそうです。

目的地に着いたら

まず落石の可能性のない安全な場所を選んで、リュックを置いて一休み、水分を補給します。
水分は、体が欲した時だけ摂っていると、不足して脱水症になります。
お昼までにこの一本を飲むと決めて、それを消費する様に飲みます。大切な事です。
一度に多く飲むと、おしっことして出てしまいますから、こまめに飲むと良いでしょう。

やっと目的地について気持ちがはやっているかも知れませんが、
まずは産地を広く一周りする事を勧めます。歩く事によって、色々な情報を得る事が出来ます。
うまく採集する為には、良い石が落ちている所を選ぶのが一番確実です。
石英がある事は基本ですが、白濁した石英だけの所には水晶は無い場合もあります。
逆に、ほとんど石英が無くても、水晶の出る場所もありますから
水晶が落ちている場所を見つけるのが、やるべき最初の事でしょう。

採集する

表面採集に時間を使わないベテランもいますが、これをバカにしてはいけません。
掘るよりも効率が良い場合もありますし、案外と大きな水晶が落ちているときもあります。
先人の見落としが雨に洗われて、気が付き易くなっているからです。
大昔に土砂にまみれた水晶が、日の目を見て露出している場合もあります。

ズリでなければ、水晶が出易い場所は必ずあるので、そこを見極めることが大切です。
掘る場合には、先人が採っていない所にしないと、徒労に終わってしまいますが、
先人がやっている場所は、良い場所の場合が多いです。
だから先人がやった近くで、手つかずで残っている場所を探しましょう。
最初は広く探り、可能性を感じたら深く掘るのも良いかも知れません。
ダメだと思ったらさっと場所替えをし、可能性がありそうだと思えば粘ります。

掘っている時には、その場所がどんな場所であるのかを、いつも注意しながら掘ります。
以前に誰かが掘った場所か、そうでない処女地なのか?
表土(堆積土)か、その下の「地」(落ち葉の混じっていない生地の土石)か?
地の見極めは時に難しいです。堆積土と地が渾然一体となっている場所もありますし
地にも木の根っこが腐って入っていたりするので、堆積土に見える場合もあります。

木の根元は人の掘っていない事が視覚的に分かるので、狙い目です。
もう一つの理由としては、樹木が晶洞などの空間に根を張り巡らせている事も時々あります。
ペグマタイトや脈は石の弱い部分なので、根が入り込み易いのです。
しかし、根が多く掘り難いですし、掘ると木が倒れます。
ビックリするほど大きな木が倒れている所もあります。積日の結末でしょう。
そんな所はベテランがやり尽くしているので、成果は望めません。

鉱山のズリでない場所では、水晶は地を探して掘るのが普通ですが、
表土に水晶が入っている場合も多いです。長い長い地形の変化から起こる事なのでしょう。
ベテランが掘り起こした掘り跡から大きな水晶を拾った事は数回あります。
ベテランは表土のチェックには時間を使いませんから、そういう幸運が時々あるのです。

ビギナーズラックは割りとあります。私にもありました。
ビギナーはセオリーに添わない行動をするので、思わぬ大当たりや幸運を手にするのです。
自然は、懐が広い事の表れです。

帰り道は慎重に

帰りは疲れて注意力に欠いているので、転んだりする可能性はかなり高くなります。
道に迷わない様に周りに気をつけながらも、足元に十分に注意を払いましょう。
転ばない限りは、怪我をする事はまずありません。

帰宅したら

採集品を洗って整理します。酸化物で覆われている場合には酸で処理をします。
薬局で身分証明書を見せれば、蓚酸という薬品を買う事が出来ますから、これを
水に溶けるだけ溶かして、その中に1〜2週間入れます。
ビックリするほど綺麗になる場合もありますが、あまり変り映えがしない事もあります。
やってみてのお楽しみ。
採集品をどのように飾ったり保存するかなど、帰ってからも楽しい時間をたくさん過ごせます。
購入した石とは愛着が全く違いますから、飾った石を眺めるたびに、
採集した日の事を思い出して、また楽しい気持ちになります。

中・上級編

地質図や昔の文献をよく読んで、出そうな山を歩いて探します。人が多く行く場所では
石は取り尽されているので、ベテランは山奥をさまよい歩きます。かなりマニアックで、
一般人にはとても真似が出来るものではありません。

花崗岩の岩山やハゲを歩いて、ペグマタイトを見つけて採集する方法は、ちょっと特別です。
この時はハンマーとタガネは必需品となります。いわゆる、岩を叩くというもので、
一番鉱物採集らしくカッコ良い印象ですが、多くの人達が歩いている山中で、
ペグマタイトを見つけ出す事は相当の時間や努力が必要なので、運試しに最適とも言えますが、
ペグマタイトから出る鉱物は様々ですから、格別の魅力があります。
ただし、滑落の危険は常に付き纏い、不幸にして亡くなった人もいます。

採集の時期について

山の雪が無くなったら採集の季節はスタートします。
春から新芽の芽吹くまでは見通しが利くので心理的には安心感があり、
太陽が森の中まで届くので明るく、気持ちの良い山歩きを楽しむ事が出来ます。
夏は平地の暑さを避けて遊ぶ事が出来るので、違った意味で良い季節ですが、
7月20日辺りをピークに虫の多くなるので、この前後2週間は快適な採集は出来ません。
避けるか、蚊取り線香を多めに準備した方がよいでしょう。
紅葉が終わって落葉する晩秋は春と同じく、明るい森に戻りますが、
違う点は落ち葉が積もって表土が見え難くなる事です。また陽が低く日没も早いので、
森は午後も割とすぐに暗くなりますから、早めの下山を心掛けます。
冬は積雪や凍結により採集が不可能になります。
カチカチに凍った土は岩以上に硬くなり、掘る事は出来ません。
逆に言えば、氷点下にならなければ採集は可能です。

おまけ

ここまで読むほど興味がある人に
都心から近くて色々な水晶の出る山梨県の産地を簡単に説明します。
乙女鉱山は閉山してしばらくの間は愛好家のメッカになっていましたが、
今では立ち入りが規制されて、見つかれば行政指導を受けます。
水晶峠にも看板が立てられて、気持ち良く採集する事が難しくなっていますが、
産地は広いので、場所とルートを選べば看板は見ずにすみます。
竹森は個人所有の山で、看板が立てられ、柵も出来ています。
黒平では時々監視員が見回りをします。大きくは二つの地区に分けられ、
その一方では素晴らしい煙水晶の他、長石、電気石、トパーズ、ベリルなど珍しい石が出ます。
しかし、採集に行って採れない事を「いつもの黒平」と形容するほど、
鉱物の密度が低い地域です。('17.10月)

感想は、 シーイーエムドットオーアールドットピーアットマーク fruits.jp オダマキまで。

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