採集紀行・青空の下で 



 
とても久しぶりに山に入る。
定期的に入っていた時とは違った、新鮮な気持ちがする。
そして、景色がガラッと変わっていたりもして、ビックリさせられる。
昔はこんな景色など見る事は出来なかった。林道はカラマツ林の中を通り抜けるばかりだったから
遠景などは見えるはずはなかったのだ。ところが、今日はこれである。
瑞牆山の全容が、まさに、「露」になっている。
しばらくはこの景観を楽しめそうだ。植樹された木が大きくなるまでの10年くらいは大丈夫だろう。

肝心の採集の方は、あまり力が入らず、こちらも見て楽しむといった感じで、
採集品は長石一つと頭だけの煙が一つだけだが
この年になると、成果など全く気にならなくなるもので
爽やかな青空が頭上に広がっているだけで、十分に幸せである。
黄葉の始まった木々が、まだ寒さを伴わない秋風に程よく揺さぶられる音を聞いて過ごした時間の方が
採集時間よりもはるかに長かったと思う。