氷の輝き
上から下まで全て、とても透明度が高くて、照りもバツグンで、小振りながら美品。
根元が斜めにスパッと割れているおかげで、自立するから粘土も不要で、下の机も透けて見える。
中には米粒大の黄色芯と小豆大の白芯が、寄り添って入っている。
欠けの少ないのは、それほど地中で揉まれなかったのだろう。
照りの有る無しは晶癖に寄るから、これは当たりである。
この地で、ずんぐりとした太めの水晶は、インクルがあまり入らない印象があるが、
これもきっとその流れを汲んで、芯がちょっとだけなのだろうと考えている。
それはまるで、氷の中に取り込まれた綿のよう。
★★★山
梨県水晶峠産