最優秀石


年末になると、その年の部門別の優秀な人が選ばれるから、それに倣って選んでみた。
普段はそんな事は考えもしないが、今年は山行きも採集品もとても少なく、
記憶に残っている石がこれだけであったから、一択である。

私が好んでやっていたポイントからは少しズレていた所から出たので、
あれ、このクラスが出るのかと、ちょっとだけ驚いたのだった。
もしも、石でなくても出て来たものは何でも良いからと選んでと言われたら、
今年はきっとヒキガエルを選んだろう。

思い起こしてみれば、今まで色々な物を掘り出している。
空色の一升瓶の破片、軍手、タガネ、硬貨など。
しかし一番驚いたのは、泥だらけのデジタルカメラで、
これが自分の物と分かった時には、非常にショックだった。
そして、そんな時に限って素晴らしい石が出るのだ。
その姿を撮れなかった事は残念でならなかった。

掘りは色々な展開があって、楽し。

山 梨県水晶峠産