白い内包物


赤い色に目を奪われるが、このような石は時に見かけるもので、
割れ目などに入った酸化物の名残で、内包物という認識はない。

それよりも、この石の見所は中央の白い内包物にある。
ぱっと見では大して珍しくない白い内包物だが、
この産地でこの様なインクルの入った石を見た事はない。
そして、水晶峠にある様な繊維質の角閃石類とは違った趣がある。

これが何であるのか、全く分からない。
灰重石であったら良いなと思うものの、ミネラルライトは持っていないから確かめられない。
右には腐食による丸い穴も空いていて、石としてのグレードは低いが、
珍しいというだけで、コレクションケースの中の一本になっている。